天然の骨による移植術

患者さんご自身の骨など「天然の骨」を移植する手術は、かなり前から一般的に行われてきた治療です。材料の骨は、患者さんご本人の口の中から不要だと思われる歯槽骨を削ぎ取ったもの・膿漏の骨整形術で余った骨の削りかすを主に利用します。

しかしこれだけでは量が限られてる為、足りない場合には人の脳硬膜を免疫処理した物や、人の骨を粉状にした物をまぜて使う事となります。

奥歯と奥歯の間の骨欠損など、ブラッシングや歯石をとるスケーリングだけでは完治が難しいと判断された場合には、移植で骨が再建できる可能性が大いにあると思われます。

骨の欠け方も、1~2本の歯根部分の骨がV字に溶けているという場合には、移植が可能だと言えるでしょう。しかしどの歯根の骨も全体として沈下しているような溶け方をしている場合には、人工・天然を問わず骨移植は難しいと言います。

また、骨の薄い前歯は移植に向かず、可能なのは犬歯より奥の骨の厚い部分の場合になります。年齢も、骨の再生が可能であると考えられる40歳代までであるとされています。

50歳を過ぎると、成功率はがくんと下がり、半分ほどにまでなるとの事です。

また、人工骨でも同様の事が言えるようです。つまり、骨移植はかなり限定的な治療法という事が言えそうです。

しかし骨移植で成果をあげている専門家は「膿漏の手術の中でも、骨の移植は特に難しい。

しかし、成功すれば歯磨きなど生活改善では何年とかかる骨の再建が数か月で行える」と話します。とは言っても、骨移植後も当然きちんと磨く必要はあります。ところが、この再建術の魅力に惹かれて安易に骨移植を行うケースも増えてきています。

その結果、失敗した患者さんが別の病院に流れるという事態も少なくないようなのです。

人の骨の移植であっても、口の中の細菌というのは当然のことながら大敵です。炎症が起きてしまっては、せっかくの治療と努力が水の泡です。

歯磨きをきちんとしなければ、再発してしまいますので、歯磨きの手は緩められません。

                     

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